愛光中学校
学校法人 愛光学園 愛光中学校
〒791-8501 愛媛県松山市衣山5-1610-1 TEL:089(926)4033
ドミニコ会を設立母体とし、カトリック精神に基づいて「愛(Amor)と光(Lumen)の使徒」たる「世界的教養人」を育成することを目標としている。開校以来、男子校であったが、創立50周年に当たる2002年度より共学化を実施。ラ・サ-ルと並び寮のある学校ではトップの進学実績を誇る。
西日本を中心に全国各地から生徒を集め、学園構内にある寮には多くの生徒が寄宿している。寮生は全校生徒の約半数を占める。
校風は「民主的伝統」を反映し、カトリック校としては比較的のびのびとしていて明るい雰囲気である。進学校では珍しく部活動もさかんである。
受験デ-タ-1:応募者数・実質倍率
募集人員 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 | |
R5年度 | 200人 | 823人 | 806人 | 417人 | 1.93倍 |
R6年度 | 200人 | 725人 | 714人 | 525人 | 1.36倍 |
R7年度 | 200人 | 835人 | 818人 | 435人 | 1.88倍 |
*松山会場のみのデ-タ-です。募集人員は県外も含む。 |
受験デ-タ-2:配点・試験時間
国語 | 算数 | 理科 | 社会 | |
配 点 | 120点 | 120点 | 80点 | 80点 |
試験時間 | 60分 | 60分 | 40分 | 40分 |
受験デ-タ-3:受験者平均点・合格最低点
国 語 | 算 数 | 理 科 | 社 会 | 総合点 | 合格最低点 | 合格最高点 | |
R5年度 | 75.3点 | 83.2点 | 53.1点 | 49.4点 | 261.0点 | 228点 | 非公表 |
R6年度 | 72.7点 | 80.7点 | 48.9点 | 50.9点 | 253.2点 | 193点 | 非公表 |
R7年度 | 76.2点 | 74.0点 | 48.4点 | 54.1点 | 252.7点 | 230点 | 非公表 |
*合格最低点は松山会場のみのデ-タ-です。他データは全会場の平均点です。 |
受験デ-タ-4:入試日程
【合格発表】 1月11日
【願書受付】 12月1日~12月12日
【受験料】 20,000円
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愛光中学校の出題傾向
- 算数:傾向と対策
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愛光中学算数の出題傾向は、文章題分野が全体の35%で、次に割合分野が18%、図形分野が19%、計算分野が16%、整数分野が10%の出題される。関数分野は2%で、ほとんど出題されていない。文章題分野、割合分野の出題割合が多く、他の難関校に比べて図形分野の出題割合が低いことが特徴である。また、計算分野の出題も多い。
図形分野では「円の面積」「比を使った図形問題(相似)」「図形の移動」「面積」などを中心に出題される。文章題分野では「旅人算などの速さの問題」「推理算」「年齢算」「ツルカメ算」「過不足算」が中心で、他単元はランダムに出題される。整数分野では「数列・規則性」の問題が中心で、計算分野では「□を求める」が出題され、割合分野では「速さと比」「比の応用」「割合の応用」の出題が多い。
問題の質は標準的な問題が多いが、「比の問題」「面積の問題」「ニュ-トン算」などは難問が出題されることがある。時間をかけすぎると解ける問題も解けなくなるので、時間配分を考え、できる問題を優先させる方がよい。比較的出題傾向がはっきりしているので、愛光中を第1志望にする場合は入試直前には出題傾向に合わせた対策が有効である。
なお、弱点補強には当会発行の「単元別中学入試問題集(過去15年)」を是非ご利用下さい。過去15年間の入試問題を単元別に編集してあります。また、関西難関中受験者は、関西難関中学の問題が編集されている分野別問題集(図形・文章題)などもご検討下さい。 - 国語:傾向と対策
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【出題形式】 大問で2題、漢字語句問題1題の3題の出題が続いています。長文では、説明文と物語(随筆)文がそれぞれ1題出題されます。文の長さはそれほど長くはありません。記述は字数制限がない場合が多く、5~6題は必ず出題されています。
また、漢字の読み書きは必ず10問出題されます。単独で出題される漢字語句問題は慣用句・ことわざ・文法などが他の難関校より多く出題されます。【難易度】 大問2題の出題で、問題文の長さもそれほど長くはありません。読解という点では、難解さはありませんが、記述量は多く、特に内容についての記述問題が多い。「~を説明しなさい。」形式の問いが多く、物語文では内容の理解や登場人物の感情の変化などを問う問題が出題される。
【対策】 過去問題を解くことが近道です。また、慣用句・ことわざ・文法・漢字などの出題が多いので、漢字の書き取り・漢字語句問題などは確実に得点できるように練習を積んでおく必要があります。当出版の関西版難関漢字語句など学習すると良いでしょう。常日頃から内容に関する記述訓練を行うこと。記述対策としては、50字程度の要約を練習しておくとよいでしょう。
- 理科:傾向と対策
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愛光中理科の出題傾向は、物理分野が35%、生物分野が28%、地学分野が約20%、化学分野が20%、総合問題が1%である。他の難関校と比べて、比較的各分野が隔たりなく出題されていること、若干化学分野の出題が少ないことが特徴である。
単元別に見ていくと、物理分野では「てこ」「回路」等の問題が中心で、地学分野では「天気・気温」「太陽と月」「地層」が中心で他の単元はランダムに出題されている。生物分野では「植物の働き・成長」「昆虫」、化学分野は「水溶液の問題」「溶解」が中心で、他はランダムに出題がなされている。「てこの問題」や「天体」は比較的難しい問題が出題されるので、十分力をつけておきたい。また、生物分野では、愛光独自のオリジナルな問題も出題されるので、想像力を日頃から鍛えておくことも必要である。
なお、弱点補強には当会発行の「単元別合格問題集(過去15年)」を是非ご利用下さい。過去15年間の入試問題を単元別に編集してあります。また、関西難関中を併願される受験生は、関西難関中の問題が編集されている分野別問題集(物理・化学・地学)をご利用下さい。 - 社会:傾向と対策
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例年、地理分野・歴史分野が中心に出題されています。憲法や国会内閣などの政治問題については、4~5年に一度の割合で、出題は比較的少ないです。大問で5題程度の出題は量としては特に多くはありませんが、用語・地名・人名などは選択式でなく、ほとんどが記述となっています。漢字で正確に書けることを要求されています。また、地理の用語内容や読図、歴史の事件やその背景などの短文記述も、毎年数問出題されています。難易度としては決して高くはありませんが、幅広い知識が必要であると言えます。世界地理や時事的な問題も含まれていますので、基本的な用語・人名・地名などを確実に得点できるかどうかが合否に関わってくるといえます。
対策としては、
①地理では、農林水産業、工業、貿易などの基本事項をしっかり覚えること
②世界地理の出題も多いので、おもな国についての知識を増やすこと(時事問題との関連も要注意)
③歴史では、各時代ごとの事件・人物名をしっかり漢字で書けるようにしておくこと
④入試頻出のできごと(元寇・鎖国・条約改正など)について、その順番と内容をしっかり理解しておくこと
などが必要といえます。